こんばんは、こうちゃんです。
平成も最後となりました。
そんな平成の最後に、我が家の愛犬が天国へと旅経ちました。
12年間付き添った家族
我が家は昔から動物が大好きで、一時期は犬が10匹近く居ました。
みんな愛する家族で、かけがえのない存在。
個性があって、甘えん坊で、いろんなこと必死に考えようとしていて、でもおドジで、そんな可愛い子達に囲まれながら幸せに生活していました。
僕がまだ小学校5年生だった時、我が家に3匹目の犬がやってきました。
ウエルッシュコーギーの吾郎くん。
珍しい黒色が入ったウェルッシュコーギー・ペンブローク。
精悍な顔立ちで、バンダナを巻いたその姿は可愛くも勇ましい、そんな子犬でした。
吾郎くんはとっても甘えん坊で、いたずら好きで、でもみんなから愛されて、とってもいい子でした。
お散歩に行くのが楽しくて、どこまでも一緒に歩いた小学校の時。
部活から疲れて帰ってきても笑顔で迎え入れてくれた中学生の時。
珍しく雪が降って一緒にはしゃいだ高校生の時。
いろんな思い出がありますが、僕の成長のそばに愛犬はずっと居てくれました。
吾郎くんは子孫もたくさん繁栄してくれました。
後に家にやってくる奥さんとの間にはたくさんの子供ができて、新しい家族になりました。
楽しい楽しい日々でした。僕が冷蔵庫を開けて中身を見ていると、いつも足にジャンプしてきて甘えてきた吾郎。
人間のような表情で寝転ぶ吾郎。
時々おならをして家族みんなで笑ったり。
散歩中に見かけた他の犬にすぐナンパしたり。
とっても表情豊かで、人間味やら犬味やらにあふれる子でした。
それでも老いは必ずやってくる
そんな吾郎くんも、だんだん年を取って、精悍な顔つきも少し優しくなりおじいちゃんのような顔になりました。
優しくてちょっとスケベなおじいちゃん。
年をとっても可愛くて、大好きでした。
でも、だんだん体が衰えていって、散歩する距離も短くなったし、食欲も少しずつ無くなってきたし、寝ていることも多くなりました。
それでも声を掛けると笑顔で振り向いて甘えてくれました。
長生きするんだぞ、と頭をなでながらいうと笑顔がより一層ました気がしました。
最期の姿は立派だった
そんな吾郎くんもとうとう体が言うことをきかなくなって、3月の末に調子が悪くなり病院に連れていきました。
老衰なので、どうしようもないと。
残り少ない時間、なるべく一緒に居てあげてください、とそう言われました。
でもそこから少し体調が良くなり、4月中はお散歩もご飯もナンパもたくさんしました。
今思えば、最後の姿を必死に見せてくれてたんだなあ、と思います。
4月最後の一週間からはぐっと体調が悪くなり、ずっと横になっていました。
ご飯もほとんど食べることなく、たまに起きて水を少し飲むだけ。
体も細くなっていって、見るからに弱っていきました。
もうそんなに時間は残されていないだろうなあ、と僕も覚悟していました。
家を出る時には必ず撫でてあげて、この挨拶が最後かも知れないなあと思っていました。
でも、吾郎は最期を僕に見せてくれた。
おばあちゃんが入院していて、定期的にお見舞いに行っている。
そのお見舞いから帰ってきて、恐る恐る家のドアを明けると、吾郎くんがこっちを見ていた。
ヨボヨボな体を必死に起こして、笑顔でこっちを見ていた。
僕と目があって、ニッコリと笑った。
僕も、笑顔で微笑む。
僕は少し安心して、タバコに火を付けて一服した。
そうして吾郎を眺めて居たら、ぱったりと倒れた。
そうして、静かに、静かに、眠っていった。
二度と覚めることのない永遠の眠りについた。
ありがとう、ありがとうね、吾郎。
一緒に過ごせて幸せだったよ、楽しかったよ。
素敵な日々をありがとう。最後の最後までありがとう。
最期を見せてくれたんだね、帰ってくるのをまってたんだね。
悲しいけれど、今までの幸せや、最期の吾郎らしい姿に、僕は感謝の気持ちでいっぱいだ。
吾郎よ、お前は最後の最後までお前らしいなあ。
12年間、精一杯生きたね。
最期の一ヶ月は辛かっただろうに、よく頑張ったね。
えらいぞ、吾郎。えらいぞ。
そんなお前が、やっぱり俺は大好きだよ。
最期まで家族のことを思ってくれた吾郎。
本当に立派な一生でした。
心の底から感謝です。
吾郎、ありがとうね。
笑顔で虹の橋を渡っていけよ。
先に渡った犬たちや、向こうで待ってる父さんによろしくな。
俺もいつか虹の橋を渡っていくからな。その時はよろしくな。
またいつか、一緒に遊ぼうな。ありがとう、大好きだよ。