深夜のこうちゃんです。こんばんは。
なんだか今日は眠れなくて、実は寝付きが悪い日はちょくちょくあるのですが、まあそんなわけでこんな時間にブログ書きます。イエイ。
実はこの記事は前々からずっと書きたいなって思っていて、ちょっとちょうどよい機会があったので書こうと思います。
タイトルを【うつ病のときに見るアニメランキング!!!】にしようかとも一瞬思いましたが冷静に考えてみたら2位以下が出てこなかったのでタイトルかえました。
というわけで今回は僕がうつ病のときに見ていたアニメ【残響のテロル】についてちょいと語ります。
残響のテロル
『残響』ですよ。『残業』ではないです。
『残業のテロル』だと急に反乱起こした社畜の物語になってしまいます。
キャッチコピーは、「この世界に、引き金を引け」
タイトルからもキャッチコピーからも物々しい雰囲気を感じるアニメですね。
まあ何はともあれ、とりあえず公式のPVをご覧ください。
どうです?
僕は初めて見た時一気に引き込まれました。
もともとこのアニメが放送されていたのは2014年。僕がバリバリ高校2年生だったときです。
しかし当時は見ていなくて、初めて知ったのはうつ病真っ盛りの時。2018年夏頃。
眠れなくて何していいかわからないときにふと「オススメのアニメランキング」的なブログの記事を読んでいたらこの残響のテロルのことを知りました。
で、そこからは一気に見てしまいました。
じゃあなんでこんなに僕がハマったのかっていうのを説明していくし、なんだったらちょっとストーリーも語るし、よくわからなくなってきたから思うままに書いていきます(ごめん深夜のテンション)
ストーリー
核燃料再処理施設から「プルトニウム」が強奪される。
強奪犯は床にスプレーで「VON」の文字を書き逃亡。
それから半年後のある日、東京で大規模な停電が起こり、都庁では爆破テロが起きる。
その後も爆破予告とともにあらゆる場所が爆破されていく。
突如テロルに飲み込まれた日本。
犯人はネット上になぞなぞで次の犯行予告をする。
2人の本当の目的は一体・・・
といった感じです。
ちなみに少しネタバレをすると、彼らは爆破テロで人を一切殺しません。
テロとは本来「目的を達成するための暴力、暴力を用いた脅迫」なので人を殺す必要はないんです。
世界各国で起きているテロは大抵亡くなる方がいますが、この2人は決して殺さない。
その理由は、一体。
犯人が本当に伝えたかったこととは?
このアニメでは、犯人が本当に伝えたかったことをテロを通じて語っていきます。
なぜテロでなければならないのか。それにはそれだけの理由があります。
それが少しずつ分かっていき、そうして2人の気持ちを感じようとしたその時、もうすでに2人の虜になっています。
登場キャラクターが秀逸
この物語のメインとなる人物は3人。
高校生である九重新と久見冬二。
そしてその同級生であり共犯者となってしまう三島リサ。
一見普通の男子高校生2人がなぜテロを起こしたのか。
そしてどこか寂しそうな表情を浮かべるリサはなぜ共犯者になったのか。
リサが2人と出会ったことによりどのように運命が変わっていくのかが見どころです。
それぞれ3人のキャラがしっかりしていて、一人でも欠けていたら成立しなかったであろうなと思わせてくれます。
3人の心境と、うつ病の時の自分が重なる
僕がうつ病のときに出会ったアニメですが、なぜここまで惹かれたのか。
おそらくですが、うつ病のときに出会っていなければ「久しぶりに面白いアニメを見た」という感想で終わっていたと思います。
当時の僕の心と、3人の心境がびっくりするほど通じている気がして、当時の僕は惹かれていきました。
当時の僕は、時たま「この世界には自分ひとりしかいないんじゃないか」っていう気分になっていました。
それは全世界の人口が僕一人、というわけではなく、「心の面で一人ぼっち」を感じていたのです
それは決して、助けてくれる人がいなかったからとか、そういうわけではありません。
(むしろ当時は本当に周りに支えられていました。ありがとう)
誰かと話しているときも、自分の周りには見えない壁が1つあるような気がしていました。
一緒にいるし、話をしているんだけど、僕は一人。
身体なのか、心なのか、上手くいえないけれど、なにかしているときも少し離れたところに自分がいる気がしていました。
それはうつ病時の心境だからだろうし、当時服用していた薬も関係しているのかもしれません。
本当に上手く言葉に表すことができないのですが、そんな感じでした。
テロを起こす2人は施設育ちで、あの時何もできなかったという後悔を抱えています。
共犯者となる三島リサは家庭環境が悪く、学校でもいじめられ一人ぼっちでした。
たまたま2人のテロに巻き込まれた際、
「このままそこで死ぬか、それとも共犯者になるか、お前が選べ」
と言われ共犯者になる道を選びます。
2人と出会ったことで閉塞感に満ちた日々から抜け出せるかも知れないと希望を抱きます。
そんな三人の心境と当時の僕はマッチしているような気がして、なんだかそおっと一緒に居たいと思える、そんな感じでした。
俺たちを、覚えていてくれ
物語のラスト、主人公の新はこう言い放ちます。
「俺たちを、覚えていてくれ、俺たちが生きていたことを」
当時僕は父が亡くなったばかりで、死を身近に感じていました。
僕は当時幸いにも自殺願望はこれっぽっちもありませんでしたが、死への恐怖を感じていました。
自分がこの世から居なくなることの怖さはもちろんのこと、自分という存在が周りから忘れ去られてしまうことがとても怖くてたまらなかったのです。
映画「リメンバー・ミー」では2つの死が語られています。
一番目の死は生物学的な死。
二番目の死は「忘れ去られること」
一番目の死を迎えた人々は、周りの人の「記憶」の中で生き続けます。
しかし、その周りからも忘れ去られたときがその人の「本当の死」になります。
僕は死ぬのはもちろんのこと、周りの記憶から亡くなるのが本当に怖かったのです。
そんな時聞いた新の「俺たちを覚えていてくれ」というセリフは本当に僕の心を知っているんじゃないのかって気持ちでした。
音楽も秀逸
残響のテロルサウンドトラックは眠剤と併用すると意識が朦朧としていく最中に独特の世界観の音楽が相まって世界には自分しかいないんじゃないのかってレベルになるからオススメ
— KouTchan_Z(こうちゃん) (@taiko_kou) 2020年4月12日
てかその記事書こ
このアニメ、物語としての素晴らしさはもちろんのこと、音楽も素晴らしいのです。
音楽担当はカウボーイビバップでもおなじみの「菅野よう子」さん。
作り出される音楽は作品の雰囲気と相まって独特の表情を見せます。
ちなみに僕はサウンドトラックを持っています。
当時は睡眠薬を飲んでもすぐには寝付けなかったので、毎日このサウンドトラックを聴いていました。
睡眠剤の効果で少しずつ意識が遠のいていく中聴こえてくるこれらの曲たちは本当に特別な感覚でした。
キマってんじゃねえのかこれって感覚でした。
それくらい色々相まっていました。
ちなみに元気になった今でもこのサウンドトラックは聴いています。
特にこの作品のキーワードでもある曲「VON」は良いです。
先程述べた「この世界に自分しか居ないんじゃないのか感」が助長されます。
ちなみに今聴くと、それはそれでまた素敵なんです。
聴いていた当時のことをいろいろ思い出しながらも、そっと心に寄り添ってくれる気がして、聴いているとなんだか落ち着きます。
音楽が優しく僕の心を包んでくれるような感覚になります。
ちなみに、VONはアイスランドの言葉で「希望」
どん底に居ながらも希望を感じていたのを思い出します。
なぜ「希望」なのか。なぜこの作品のキーワードなのか。
是非見ながら感じて欲しいです。
その時の心に寄り添ってくれる作品を
というわけで語りたい放題に語ってきたこのアニメ。
僕は思うに、その時の心の状況に寄り添ってくれる作品がいいんじゃないのかなあって。
例えば音楽とかでも、辛いときに無理して明るい曲を聴いて元気を出すのも良いのかも知れませんが、それよりも自分の心境に寄り添ってくれる曲を聴くほうがより心を落ち着かせることができるんじゃないのかなって思います。
僕が当時あんな状況だったからこそ、そんな僕の心にそっと寄り添ってくれたこのアニメ、そして音楽は今でも僕の大切な物になっています。
さいごに
お医者様がなんて診断するかは置いておいて、自分がしんどいと少しでも感じているのならそのSOSは聞き逃しちゃダメだよ
— KouTchan_Z(こうちゃん) (@taiko_kou) 2020年4月12日
辛い時こそ頑張らなきゃいけない時もあるけど、俺は大丈夫だって自分に嘘ついて俺は無事死亡したから
心を死なせちゃダメだ
身体はよほどのぶっ壊れ方をしなければ休めば治りますが、心はなかなか元通りにはなりません。
だからこそ、心は正直です。
辛い時は、しっかりSOSを出しています。
でもそれを聞こえないふりをして突き進むと、心はぶっ壊れます。
そして一度ぶっ壊れた心はなかなか元通りにはなりません。
だから、心を死なせないで。
ちょっとでもSOSを感じたら、休ませてあげましょう。
実際当時の僕は、辛いけれど無理して、「俺は大丈夫だ!」なんて言って突き進み、案の定心がぶっ壊れました。
自分の心を守ってあげられるのは、お医者様でも、薬でもなく、あなた自信です。
自分の心を守ってあげよう。
今はコロナの影響もあって、なんだか全体的に疲れてきている人が多いなって感じます。
ストレスがたまるし、ちょっとしたことでピリピリしてしまいそうになる今だからこそ、自分の心を最優先に。
僕も時々忘れそうになるので、改めて気をつけようとおもったこうちゃんでした。
長くなりました。最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではっ