こうちゃんです。
先日とあるコンサートでステマネをしてきました。
ナマステ、ステマネ。
ステマネってなんやねん
って方のために簡単にご説明すると、
ステマネっていうのは「ステージマネージャー」の略で、めっちゃ簡単に言うとクラシックコンサート等の現場監督です。
13歳のハローワークという本には、このように紹介されていました。
「コンサートの現場の進行を統括する。リハーサルから本番までのスケジュールを管理し、音響や照明に指示を与えて、ミュージシャンや歌手や楽団にとって良い環境を整え、あらゆるトラブルを想定して、それに対処する」。
とんでもねえ責任感、とんでもねえ達成感
ステマネはとんでもねえ責任感が伴います。
それもそのはず、スケジュール進行から舞台のセッティングまで、演奏会の舞台に関するほぼすべてのことを担っているからです。
やろうと思えばスケジュールをめちゃくちゃにすることだって可能ですし、僕がキュー(出演者への指示)を出さなければどれだけでも奏者を舞台袖に待機させることができます。(もちろんやりません)(やべえやつ)
演奏会一つやるにあたっても、リハーサルから本番まで、本当に様々なことが起こります。
円滑に、しかし冷静に、そして確実に。
「ステマネ次第で演奏会なんてどうとでもなる。演奏も変わる。」
以前とある方から言われた言葉は、毎回僕に程よいプレッシャーを与えてくれます。
それだけの責任感がある反面、やっぱり無事終わった時の達成感は半端ないです。
頭フル回転で動き回る
ステマネの仕事の一つにバミリがあります。
椅子や譜面台の場所を本番でスムーズに確認できるよう、舞台に目印となるテープを貼る作業です。
バミリ一つとっても、いつ切るのか、どれだけ用意すればよいのか、いつ貼るのか、もしくは貼ってもらうのか。色々と状況を読んで考えなければなりません。
リハーサル中に音の響きで席を動かすこともあるため、バミリするタイミングも適切に空間を読みながら決める必要があります。
その他にも、指揮者を呼ぶタイミング、楽屋に演奏者を呼びに行くタイミング、舞台転換の指示、舞台照明の指示などなど・・・
常に頭をフル回転させ最善の進行を考え動く必要があるため、なかなか息抜きをするタイミングがありません。
ご飯もなかなかゆっくりは食べていられないので、ステマネの時はパッと食べられる軽食を持ち歩いています。最近の流行りはバナナ。糖分取れるし腹持ちも良いので最高。
この日は差し入れをいただきました。こういうの本当に嬉しいです。超がんばれます。
演奏者とはまた違った感動を味わえる
これまで演奏活動を続けてきた中で、感動し涙が自然と出てきてしまう本番が何度かありました。
その度に「やってきてよかったなあ」と心の底から思うのですが、ステマネも演奏者とはまた違った感動を味わうことができるのです。
最後の曲が終わり、指揮者が舞台袖に戻ってくる。
拍手が鳴り止まず、アンコールを求める観客席。
「じゃあ、最後行ってきます。」という指揮者に
「お願いします!」とキューを出しました。
そうしてアンコールを舞台袖から聴いている時、僕は涙を流してしまいました。
とっても良い音をしていたし、無事進行できたという安心感。
アンコールが終わり、最後に影アナさんと舞台照明さんに指示を出し、演奏会が無事終了。
舞台袖に戻ってきた指揮者に「泣いとるやん!」と方をポンポンされ、その後戻ってきた奏者の方々に「ありがとう!良かったよ!」と声をかけていただきました。
本番終了後もいろんな方から声をかけていただき、家に帰ってからもLINEで様々なメッセージを頂きました。
とっても疲れるし、とっても大変だし、とっても責任感があるけれど、その分楽しいし、やりがいもあるし、何より終わった後の達成感は格別です。
ステマネっておもしれえなあ
これからももっと学んで、反省を活かして、より良いステージマネージャーを目指していこうと思います。
もし演奏会に行かれた時は、姿こそ見えてないけれど、舞台袖で色々とやっているステマネのことを思い浮かべてみてください。
そして演奏会が素晴らしいものだった時は、もちろん舞台袖にも聞こえているので、大きな拍手をお送りください。
きっと舞台袖のステマネも、舞台上の演奏者と同じくらい達成感を感じていると思います。
それではっ