こうでありたい!

平成9年式フリーターのつぶやき

免許を取ったあの日、父親との思い出。

こうちゃんです。

 

昨年11月、免許の更新に行ってきました。

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免許の更新はこれで2回目で、もう気がつきゃ免許取ってからそんなになるのかあなんてふと考えながら手続きをしていました。

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旧免がほしい!

 

で、まあ優良者講習だったので何事もなく30分で講習が終了し、無事新しい免許が発行されたのでした。

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ちなみに前回の更新時はうつ病真っ盛り中だったので、こうしてみると今と顔つきがちげえなって思います。今のほうがだいぶ元気になった顔してる。

 

で、そんな感じで無事免許更新が終わったのですが、ふと免許取り立ての頃のことを思い出したので書いていこうともいます。

 

免許を取ったあの日

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子どもの頃から父の影響でクルマが好きな子だったので、高校卒業がいよいよ見えてきた時には「卒業したら免許!卒業したら・・・!」ともう免許を取ってクルマに乗ることしか考えていませんでした。

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一方の父親も「クルマに乗らずんば我が家系の人間に非ず」みたいなだいぶ思想が強めなタイプの人だったので、「我が息子よ、自動車学校のお金は出してやる。だが一発で受かってこい!」みたいな感じでエールをもらい、高校卒業と同時に自動車学校に通い始めました。

 

1ヶ月で卒業した自動車学校

そうして自動車学校に入った僕なのですが、とうとうクルマを運転できることが嬉しすぎて、教習車のクラウンコンフォートを自分の愛車かと勘違いするほどに愛でておりました。

 

父の言葉の通り、仮免試験や効果測定などすべての試験を一発100点で合格し約1ヶ月で自動車学校を卒業しました。

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教習中はクルマ好きな教官とめちゃくちゃ仲良くなって1時間運転しながらひたすらクルマの話題で盛り上がって気がついたら教習が終わっている、みたいな感じでした。

 

またロビーにこち亀が全巻置いてあったので、夕方からの講習なのに朝から行って一日こち亀を読むみたいなこともしていました。おかげで初めて一緒になった教官からも「あ!こち亀の子だ!」なんて言われていました。

 

そして何の不安もなく卒業検定も合格し、その次の日にそのまま本免試験に行ってきました。

 

念願の免許取得

本免試験当日、朝父が試験会場まで送ってくれました。

「試験終わるまで待ってるから、受かったらそのままお前が運転しろ。落ちたら歩いて帰ってこい」とまた思想強めなことを言われて試験に向かいました。

 

流石に歩いて帰らせることは無いだろと思いながらも、あの親父ならありうるなあなんて考えながら試験に望みました。

 

そして気がつけば合格していました笑

 

ということで歩いて帰る心配は無くなり、無事父が運転してきたクルマを帰りに僕が運転して帰ることができました。万歳。

 

その日の夜にそのまま友達や彼女の家に行き、「免許取ったぜ!!ドライブ行こうぜ!!!」と調子に乗っていました。

 

クルマとの日々

そこからというもの、夢だったクルマ生活はとうとう現実のものとなりました。
クルマ好きが免許取ってからしばらくあるあるだと思うのですが、夜な夜な特に意味もなくドライブをしていました笑

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高校生までは割と自転車でとんでもねえ距離を走ってしまう奴だったので、20キロくらい離れた隣の市とかまでドライブして、「おれこんなところまでチャリで来てたのかよ・・・」なんて思い出に浸ってたりもしました。

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クルマを持ったことで活動範囲が一気に広がり、この6年間でいろんな思い出が増えました。

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父親を助手席に乗せてドライブすることも好きでした。子どもの頃からずっと運転席に座っていた父親を今こうして助手席に乗せてドライブしている実感が、「あーなんかおれもそういう歳になったんだなあ」なんて思っていました。

 

相変わらずクルマの中では父親と「あのクルマがあーだこーだ」「なかなかうまく運転するようになったじゃねえか」などクルマの話しかしていませんでした。

 

免許を取ってからわずか2年で父親は亡くなってしまったので、もっと一緒にドライブしたかったなあと思いますし、もう二度と助手席に乗せることも出来ないんだなあとふと思うこともあります。

 

しかし、子どもの頃の思い出があるからこそ今僕はこうしてクルマ好きになっているし、「起きろ、ドライブ行くぞ」なんて深夜に息子を起こしてくるとんでもねえ親父だったからこそ、今こうして素敵な思い出がたくさんあります。

 

父親が亡くなる半年くらい前、もうかなり弱っている父親と最期にドライブをしました。

 

その時助手席でふと「うまくなったなあ、さすが俺の息子だ」と言われて僕は泣いてしまいそうでした。

 

職人気質で、基本無口で、思想が強くて、時にめちゃくちゃ叱られたりもしましたが、クルマと言う素敵なモノを通して親子の仲は更に深まったのかなと感じました。

 

今でも時々、一人で運転してる時にふと「あれ、もしかして親父助手席にいる?」と感じることがあります。

 

「うまくなったじゃねえか」と言ってくれていればいいのですが笑

 

免許を取って6年。流石に免許取り立ての頃の新鮮な気持ちはもうありませんが、更新の時にふと当時の気持ちを思い出し、ちょっとノスタルジックに浸ったのでした。

 

いつか僕にも子どもが出来た時、そしてその子どもが免許を取る歳になった時、思想強めなことは言いませんが、「免許取ってこい!」とエールを送ろうと思います。

 

それではっ