こんばんは、こうちゃんです。
お久しぶりです。
気がつけば11月。そう、10月は一回も更新していませんでした。
更新しないとなあーと思いながらもいろいろな事忙しいしなーなんて言い訳するいつものパターンです。はい。
でも、書きたいことはいろいろあるのでこれから書いていこうと思います。
10月中のある日。僕はとある映画を見に行きました。
それが、人間失格です。
人間失格といえば、太宰治の作品の中でもトップレベルで有名だと思います。
「走れメロス」や「斜陽」などといった作品と肩を並べるかと思います。
この映画は、「人間失格」の実写化ではなく、太宰治の生き様を描いた映画です。
太宰治は実は僕が結構好きな文学者で、また俳優が小栗旬と言うこともあり、見に行きました。
ちなみに小栗旬は僕が一番好きな俳優です。
蒲郡の小栗旬といえば僕といった感じでこれからブランディングしていきたいところですが、小栗旬ほど背も高くなくスタイルもよくありません。
一時期小栗旬がサルエルパンツを履いていたので憧れて僕も履いてみたら、
どう見ても土方が履いているニッカポッカになってしまったことがあります。
多分足を10センチほどお母さんのお腹の中においてきてしまったのだと思う。
仕方がないね。
閑話休題
さて、映画を見た感想としては、更に太宰治が、そして小栗旬が好きになったということくらいしか、ここでは語りません。
それよりも、改めて小説の「人間失格」を読んだことについてお話しようと思います。
「人間失格」は僕が生まれて初めて触れた太宰治の小説
遡ることちょうど10年前。小学6年の秋のことでした。
当時ライトノベルにハマっていたこともあり、よく書店に足を運んでいました。
そしたら、とても目を引くパッケージが。
それが、「人間失格」でした。
当時はこの表紙で売られていて(ひょっとしたら今もあるかもしれない)、
その、なんというか不気味な笑みを浮かべた制服姿の男と、デカデカと書かれた
「人間失格」
という文字に僕はとても興味を示しました。
その本がどんな内容なのかも知らず、どんな作者なのかも知らず、300円ほどで買えるという理由だけで僕はその本を買いました。
それが、僕と太宰治の最初の出会いでした。
しかし、当時の僕には読めるはずもなかった。
家に帰って早速ページを捲りました。
が、僕が覚えているのは第一の手記のほんの少しのところで読むのをやめた、
ということです。
ライトノベルは読んでいたけれど、それ以外全然本を読む子供ではなく、
学校の図書館で読んだ本は「かいけつゾロリ」だけ。
そんな僕がいきなり読んだものですから、それはそれはもう意味がわからなくて読むのを諦めました。
それ以来、何度か再び読もうとしたことがあったのですが、その都度最後まで読むことはできず途中で諦めていました。
そうしてその「人間失格」は10年間僕の本棚に飾られたままでした。
10年後、再び開く時が来た。
そうして10年の時が経ちました。
そう、10年後、やっと読むことができたのです。
あれから10年が経ったし、あの時よりかは本を読めるようになったし、映画も見終わったいい機会。今なら読めるかもしれない。
と、そんなふうに思い本を開きました。
最初の部分は、何度も読んでは諦めたため、非常に懐かしい思いがしました。
前はこの辺りまで読んだかなあなんて思いながらページを捲っていました。
気がつけば一切読んだことのないページにまで達し、
最後には本を閉じていました。
読めた、読めたんだ。
僕はやっと「人間失格」を全て読み終えることができました。
正直、自分でも少し驚きました。
最初は少し不安でした。
僕はまたきっと途中で諦めて本をたたむのではないか。
そんな不安をいだきながらも、気がつけばのめり込み最後まで一気に読みました。
読んだあとの僕は、なんだかぼわんとしていました。
ブログを書こうと思ったが、何を書けばわからなかった。
本を読み終わった直後、僕はブログを書こうと思い久しぶりにダッシュボードを開きました。
しかし、書けなかった。
感動はしているし、身体が反応している。
しかし、それをうまく表すことができず、また読書感想文のような記事を書くこともできず、しばらくキーボードに指を触れたままじっとしていました。
書けない。今の僕にはまだ書けない。
「人間失格」のような作品を書評することなんてできない。
でも、なにか書きたい。
久しぶりに書こうと思ったから、何かを書きたい。
そう思い、僕はメモ帳を立ち上げました。
何でもいいから、今の感情を書き殴ろう。
ブログじゃなくていい、何かに書き殴ろう。
そう思ったら、少しずつ書き始めることができました。
合計1500文字くらいの何かを書き終えることができました。
とても、ブログに載せられるようなものではありません。
でも、僕の思いを稚拙な言葉でぶつけた何かができました。
これは、しばらくHDDのなかに眠らせておこう。
書き終えたときには、僕はなぜか呼吸が早くなっていました。
感想でもなんでもない、ただ何か感じることができたもの。
この記事も、読書感想文でもなければレビューでもありません。
でも、その出来事だけは書き留めておきたかった。
今はまだ言葉に出来ないけれど、なにか感じるものがあった。
それを久しぶりに、こうして書き留めておきたかったのです。
あの頭がぐわんぐわんした感覚はなんだったのか。
身体がぼうっとして、中に大きな空洞ができてしまったかのようなあの感覚はなんだったのか。
そして、書きなぐるのには十分な言葉が色々出てきたあの感覚はなんだったのか。
何だったのかはよくわからないけれど、それをこうして実感するのも大切なことだと思いました。
せっかくの良い機会なので、太宰治の他の読んだことのない作品もこれから少しずつ読んでいこうかななんて思うこうちゃんでした。
それではっ